学校法人・奈良学園(大和高田市)は26日、伊瀬哲也理事長(43)が理事長と学園長を31日付で退任すると発表した。文部科学省への申請書類に虚偽記載があったとして、事前に指定校推薦の応募受け付けを始めながら、今年4月に奈良市で開学予定だった関西科学大学の設置申請を取り下げた問題の責任を取ったという。
同学園によると、伊瀬理事長は今月20日付で理事会に退任届を提出。26日に開かれた理事会で退任が決定した。4月1日付で就任する後任には、同学園の評議員と理事を務める西川彭(ちかし)氏が選任された。
伊瀬理事長は「関西科学大学設置認可取り下げにより多くの皆様にご迷惑をお掛けしたことを深くおわび致します」とコメントした。
また、4月1日から奈良文化高校に校名変更される同学園の奈良文化女子短大付属高校(大和高田市)の部谷勇校長(66)の退職に伴い、仁後公幸・同校教頭(47)が同日付で校長に就任する人事も発表された。